厳島神社は二度行くべきか
「厳島神社は干潮と満潮で姿を一変させる。
そのため、観光の際は、両方を見たほうが良い。」
以前、厳島神社を見にいった際、事前にそう本で読んでいた。
そこで、近くのホテルに宿を取り、夕方に干潮、翌日の昼に満潮、両方を見に行くこととした。
初日に行った際、有名な鳥居は、砂浜の上にあった。すぐ下まで何の問題もなく歩いていけた。
十円玉をその鳥居の高い位置に差し込むことを、観光客はよくやっているそうである。
(神社側では禁止している。)
寝殿造りの社殿も砂浜の上にあった。
さしずめ海の家のような印象であった。
そして翌日、再訪したところ、きのうは足元まで歩いていけた鳥居は海の底にあった。
様相の違いに心底驚いた。
海の家だった社殿は、海の上に浮かんでいた。参拝すると、足元まで海水がせまってきているように思えた。簡単に落ちそうに感じられ、海の怖さを感じた。
神社の和風で優美な社殿を散策しながら感じる、自然の力強さ。非常に珍しい体験だった。
潮の満ち引きで姿を一変させる厳島神社は、私も二度行くことを強くおすすめしたい。