アラフォー事務リーマンの雑記

つらつらと思いついたことを書いていきます。

建長寺 勝上献展望台への厳しい登山

 

前々回前回の続き)

明月院、長寿寺に続いて建長寺を訪れた。

 

建長寺も最寄り駅は北鎌倉駅で、東口から徒歩15分。

私は、長寿寺から7、8分ほど歩いていった。

 

建長寺は1253年に、北条時頼により創建された。

鎌倉五山第一位の古刹である。

 

2013年の秋にいったことがある。

9年ぶりの来訪だ。

 

 

 

天下門に到着。

くぐったら駐車場に出る。

訪れた日は、隣の高校で学園祭がやっていたようで、道には若い人が多かった。

 

 

巨福門

1783年に建てられた。

ここをくぐると拝観受付がある。

 

 

受付をすませ、境内へ。

アジサイの時期の明月院と比べたら、さすがに人が少ない。

緑豊か。

 

 

 

三門

1775年に建てられた。

壁や門扉を持たず、仏像も置かない簡素な作り。

しかし、巨大さに圧倒される。

 

 

 

梵鐘

1255年に鋳造された。

創建時から残る貴重な鐘。

国宝。

 

 

仏殿

本尊の地蔵菩薩坐像を安置する。

1647年に東京・芝の増上寺より移築。

 

 

本尊の地蔵菩薩坐像

非常に大きい。

壁や天井も派手に彩色されている。

 

 

 

法堂

1814年に建てられた。

関東最大級の木造建築。

住職が説法をするための場所。

今は、釈迦苦行像と千手観音菩薩像を祀っている。

 

 

法堂天井画雲龍

その名のとおり、法堂の天井に描かれている。

横10m、縦12mの大きさで、とても迫力がある。

 

 

 

唐門

仏殿と同じく、増上寺から1647年に移築された。

桃山様式の黒と金の絢爛たる門。

方丈の正式な入り口である。

 

 

拝観者用の入口。

ここから方丈と庭園に入る。

 

 

 

広々とした和室で、大きな建物だ。

 

 

庭園

作庭は蘭渓道隆

緑が美しい。

 

 

方丈の庭園を見れば、建長寺はだいたい見終わる。

ガイドブックで言えば、見どころの9割は見たことになるだろう。

ここで帰っても何の問題もない。

 

だが、あえて言う。

ここからが本番だ。

 

ここから鎌倉半僧坊と勝上献展望台に向かう。

 

今までの建物ほど歴史があったり、巨大だったり、豪華だったりはしない。

しかし、見どころとして書いてある以上、行かざるをえない。

 

どちらも大変なのだが、特に勝上献展望台に行くのが本当に大変である。

 

9年前もそこを訪れた。

とてもキツかった記憶がある。

その時に、観光は足が達者な若いうちにしておこうと強く感じた。

 

 

境内なのか一般道なのか分からない道を通って、半僧防に向かう。

 

 

半僧坊への道

ここから階段をひたすらのぼり続ける。

 

 

もうキツい。

 

 

12体の天狗像がある。

 

 

鎌倉半僧坊

建長寺の鎮守「半僧坊大権現」を祀るお堂。

 

 

 

富士見展望台

空気が澄んでいる日は富士山が見えるそう。

この日は見えなかった。

 

 

半僧坊について、ベンチにかけてひと休みした。

正直、ここまで汗がだいぶ出て、疲労もかなりたまっている。

 

だが、向かうのだ。勝上献展望台へ。

 

 

 

半僧坊までの階段は、整備されていた。

だが、これからはさほど整備されていない。

急で不規則な階段を150段のぼる。

階段の奥行きも短く、とても怖い。

150段とあなどるなかれ。体力を使う上に、シンプルに恐ろしい。

 

 

勝上献展望台

やっとたどりついた。

身体はだいぶ悲鳴をあげている。

 

建物や仏像があるわけではなく、正直、特筆するものは特にない。

ただ、一番高い場所というだけだ。

 

眺めに関しても、半僧坊そばの富士見台の方が遥かに良い。

達成感のみがご褒美である。

しかし、それこそがプライスレス。

建長寺の最奥まで制したという実感が得られる。

 

なお、下りはもっと怖い。

写真を撮りたかったが、手を離したら体勢が崩れて落ちそうなので撮らなかった。

 

下り終わったら、疲労で足が震え出した。

 

9年前に行った際は、雨が降っていたからなおさらだった。

傘で片手がふさがって手すりを掴むのに支障が出るうえ、足元が滑りやすい。

よく無事に下りれたものだ。

 

勝上献展望台に行こうと思っている人には、歩きやすい靴が絶対条件であることを伝えておきたい。

 

 

建長寺鎌倉五山第一位ということで歴史あるものが多い。

非常に巨大、かつ派手なものが多く見るものを飽きさせない。

鎌倉五山の第一位というだけあって、とても素晴らしい場所だ。

 

ただ、その大半は、方丈に入り、庭園を見ればすむ。

効率良く楽しむ人はそこで引き返すのがベストだ。

 

だが、せっかく行くからには極めなけばという人は、ぜひ、勝上献展望台に行ってみて欲しい。

汗と筋肉痛と達成感を得られるだろう。