芝大神宮 オフィス街にそびえる小ぶりな神社
前回の記事のとおり、増上寺にいってから、芝大神宮に向かう。
芝大神宮は、東京十社の一つだ。
オフィス街をすすむ。
社号標
階段の上にすぐ拝殿がある。
茅の輪をくぐって参拝。
私は一度くぐっただけだが、本来は、8の字に3度くぐりぬけるのが正しい作法。
茅の輪くぐりは、6月30日に行われている「夏越の祓」の儀礼の一つだ。
だが、6月中旬でも置いている神社は多い。
拝殿
気品を感じさせる作り。
芝大神宮は、1005年に創建された。
伊勢神宮の内宮と外宮と同じだ。
もともと、この神社があるあたりは伊勢神宮の荘園であった。
かつて、芝大神宮は、今の増上寺の場所にあった。
前回、述べたように、徳川家康によって増上寺が移設されることに伴って、芝大神宮も1598年に現在地へ移動した。
玉突きである。
江戸時代、お伊勢参りが大流行した。
その時に同じ神を祀っていて、伊勢に行かなくてもお参りできるということで、江戸っ子に人気をはくした。
社務所や手水社など。
私は今まで東京十社を色々見てきた。
これで七社目だ。
芝大神宮は、その中で、ダントツに小さい。
東京十社は、広い境内を持つのが当たり前だと考えていたので、「これですべて?」と思った。
それには理由がある。
かつては、芝大神宮も他の東京十社と同じように、多くの摂社・末社を有していた。
関東大震災・東京大空襲などあまたの災害で焼失して、そのたびに本殿に合祀されていったのだ。
この辺りがオフィス街で、必要としていた人が多いこともあったのだろうか。
どんどん摂社・末社が減っていき、本殿のみが残るようになった。
時代の流れを感じさせる神社である。