アラフォー事務リーマンの雑記

つらつらと思いついたことを書いていきます。

横須賀軍港巡り・体験談 世界のイージス艦の一割が集結する場所

 

YOKOSUKA軍港巡りに行ってきた。

横須賀の米軍施設と海上自衛隊の司令部を、クルージングで見学するツアーだ。

 

 

 

最寄りの汐入駅を下りて、会場に向かう。

駅から徒歩5分。

海辺にある商業ビル・Coasaka Bayside Storesの2階が受付だ。

 

料金は、大人ひとり1,600円。

 

 

空きがあれば当日からでも乗れるが、事前受付をした方がより安全だ。

 

受付をすませ、乗船25分前に乗り場に向かう。

乗り場はビルの一階を出てすぐだ。

 

25分前だというのにすごい人だかりが並んでいた。

船内は自由席で、早いもの勝ちだからだ。

 

 

 

出航15分前に、クルージングの船が到着した。

 

晴れていて暑い日だったので、2階の席、特に米軍施設がよく見える右側の席を狙っていた。

 

一応取れたが、進行方向と逆側に背を預ける席になってしまった。

より確実に好みの席を取りたい人は30分以上前に並ぶことを勧める。

 

そして、時間通りに出航。

船が動き出すとテンションが上がってくる。

 

右側に米軍の施設、左側に海上自衛隊の施設がある。

 

 

まずは、米軍基地にある自衛隊の潜水艦がお出迎え。

なぜ、海上自衛隊の潜水艦が米軍基地にあるかは、ガイドの方の説明はなかった。

 

自衛隊の潜水艦があるのは、横須賀と呉のみであるとのこと。

 

 

 

海上自衛隊護衛艦きりしま

1995年就役。全長は165m。

基準排水量(船の重量を示す数字・事実上の質量)は、7,250トン。

 

よくニュースなどで聞く「イージス艦」である。

 

イージス艦とは、イージスシステムを搭載した船だ。

イージスシステムは、もともと、大量のミサイルを同時に打ち込まれることから空母を守るために作られたシステム。

200以上の目的を同時に捉え、10以上の目的に同時に対処することが可能。 

 

索敵範囲も非常に広い。

きりしまのレーダーは横須賀にいながら秋田県まで探知可能である。

 

理論上、3隻のイージス艦があれば、北海道から沖縄まで日本のほぼ全てをカバーすることができる。

 

日本は現在、8隻のイージス艦保有しており、そのうちの1隻だ。

 

 

イージス艦の特徴。

八角形のレーダーの受発信装置。

イージス艦の眼となる部分だ。

 

 

 

アメリカ側にも多数のイージス艦

 

イージス艦は一隻あたり1000億円以上する。

 

非常に高額なので世界に100隻ほどしかない。

そのうち10隻を超えるイージス艦が横須賀を母港としている。

 

世界のイージス艦の一割がここに集結しているのだ。

 

 

アメリカ軍港
本来ならここに原子力空母、ロナルド・レーガンがある。

今はいない。

 

防衛機密のため、あるかないかは、出航しないとわからないことは事前に理解していたが、残念。

 

ロナルド・レーガンは、全長333mで、満載排水量101,429トン。

航空機90機が搭載可能である巨大な空母。

 

米軍の空母でも唯一、アメリカ本国以外を母港としている。

見たかったが、ないものはしかたない。

 

 

 

 

消磁所

艦隊の磁力を消すための施設。

 

船は長期間、運航すると磁力がたまっていく。

それを定期的に消さないと、機雷に反応するリスクが高まる。

日本では横須賀にしかない。

 

 

 

アメリカの貨物弾薬補給艦

弾薬や食料・水などを貯蔵する動く倉庫。

一隻が合流するだけで、部隊が一か月、行動可能になるといわれる。

 

 

 

潜水艦救難艦・ちよだ

その名の通り、事故にあった潜水艦を救助するための船。

 

 

 

 

その他にも多数の海自の艦隊。

並んでいるのは、護衛艦やまぎりとあまぎり。

共に、1985年から1991年に建造されたあさぎり型護衛艦

 

やまぎりは1989年就役。

全長は137m。基準排水量3,500トン。

さきほどのきりしまと比べて、ひと回り小さい。

 

 

 

 

やまぎりの兵装

 

 

 

 

海上自衛隊の潜水艦

 

 

 

新井掘削水路

明治時代に陸地を掘って作った人工的な水路。

明治時代に掘削して作った。

ショベルカーもない当時の技術では大変な苦労があっただろう。

 

 

 

はしだて

自衛隊の船で豪華な内装がある。

海の迎賓館とも呼ばれる。

VIPのおもてなしやドクターシップとして活躍する。

 

 

 

 

 

護衛艦のもがみ(右)と、くまの(左)

2022年3月に就役したばかりの新人たち。

 

全長133m。基準排水量3,900トン。

マストを覆うことでステルス性を高めたコンパクトな護衛艦

 

 

 

 

護衛艦まや

2020年3月に就役。

全長170m、基準排水量8,200トンの大型護衛艦

 

先述のきりしまと同じく、日本に8隻しかないイージス艦の一つ。

 

 

 

一周してもどってきた。

 

こちらは、一番最初に紹介した護衛艦きりしま。

最初は左側に見えたが、一周して右側に見えるようになった。

 

45分のクルージングは時間通りに終わった。

 

最高気温が34度の暑い日だったが、2階席は風が心地よくすずしかった。

 

ガイドの方の説明もわかりやすく、ミリタリーに詳しくない人も楽しめるツアーになっている。

 

晴れた日に横須賀を観光する際は、ぜひおすすめのツアーだ。