アラフォー事務リーマンの雑記

つらつらと思いついたことを書いていきます。

9月1日 防災の日は関東ローカル?

 

 

本日、9月1日は防災の日だ。

1923年の9月1日に発生した関東大震災が日付の由来である。

死者・行方不明者あわせて10万5000人も発生した大地震だ。

 

私は、防災の日の存在とそれが関東大震災に由来することは知識としては知っていた。

だが、知識のみであって、意識の差を感じさせるできごとがあった。

 

会社の同僚(横浜在住)が、防災の日避難訓練で子供を出迎えるため、時間休暇を取るという連絡が入った。

上司からそれを聞いた時の会話だ。

 

上司「〇〇さん(同僚)は、子供の避難訓練で時間休暇を取るって」

私 「ああ、横浜は(関東大震災で)東京以上の被害が出たらしいし、

   そういうことするんですね」

上司「今日、防災の日だよ」

 

なんか、話がかみ合わないと思って、上司や他の同僚に聞いてみた。

そこで、関東地方(東京都と神奈川だけ?)では、防災の日避難訓練が大体、どの学校でも行われるそうである。

 

私は福島出身だが、学校の避難訓練が特定の日と定まっていた記憶がない。

防災の日が、9月1日と習った覚えもない。

就職で上京してから知った。

 

もしかして自分の記憶力の問題かもしれないと思い、

東北や新潟出身の別の同僚に聞いてみた。

だが、やはり特定の日を定めて避難訓練をしたことはないということだ。

 

身近のサンプルから以下の結論に達した。

 

日本政府が定める防災の日は9月1日。

東京と神奈川では、その日に避難訓練がさかんに行われる。

他の地方ではそうではない。

 

なかなか面白いことのようにも感じられた。

 

中央政府が定めた以上、もとの関東大震災という事象とは切り離して、

9月1日をもって全国で避難訓練を行うことがある種、正しいかもしれない。

 

だが、日付のゆかりとなった関東大震災が、

離れた地域の大昔のできごとと捉える地方の人は、

自分たちを襲った別の災害の日を独自の「防災の日」にしているのではないか。

 

自分の身近な場所での最近の災害よりも、

遠くの場所の大昔の災害の被害に思いをはせることは、なかなか難しいだろう。

 

私は福島出身なので、東日本大震災が起きた3月11日の方が、

よほど防災意識がわいてくるる。

宮城、岩手の人もおそらくそうだろう。

 

関西の人は、阪神大震災が起きた1月17日がそうであるかもしれない。

 

私が知らないだけで、他の地域でもそれぞれの防災の日はあるのかもしれない。

全国一律に日付を設定する意義も分かるが、

独自の防災の日は、それぞれの地域で続いていく。

 

防災意識を養うということでも、その方がより効果的だろう。